子宮内膜ポリープ切除
不妊治療を振り返って、本日は子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術について記載します。
結論から書くと、麻酔をするので全く痛みが無く手術が終わり、術後も痛みなしの、一泊入院の手術でした。
また、医療保険を契約していれば、契約内容にもよりますが保険金適応の対象になる場合があります。医療保険を契約している場合には、約款を確認して要確認です。私は契約している保険の対象になりました。もし、不妊治療の一環で子宮内膜ポリープ切除を勧められたら、ぜひ受けてみることをオススメします。
子宮内膜ポリープとは?
子宮内膜にできる、イボ状の腫瘍のことです。
約7割が良性で、ポリープの大きさは1cmに満たない小さいものから、数cmのもの、1個の場合から多数のものまで、大きさや一度に発見されるポリープの数もさまざまです。不正出血や過多月経などによっておこる貧血や、不妊の原因になることもあります。
原因は明らかにはなっていません。
しかし、女性ホルモン(エストロゲン)が過剰に分泌されるなど、ホルモンの乱れが原因のひとつといわれています。ホルモンの乱れはストレスなどによりおこることがあります。
また、子宮内に細菌などが侵入し炎症をおこすことや、出産などが影響しているという説もあります。
自覚症状はない場合もありますが、以下のような症状があらわれることがあります。
・不正出血
・過多月経
・過長月経
・月経困難症
・貧血
自覚症状がなく検診などでたまたま発見されることがあるとも言われており、私は全く自覚症状がありませんでした。
過多月経は、婦人科の病気やホルモンバランスの乱れなどによっておこると言いますが、そもそも他人と経血の量を比べる事なんてしませんしね。。。いつも思うのですが、何をもってして、自分の経血の量が多いと自覚するのか難しいなぁと思います。
また、不妊のため婦人科を受診する患者さんから子宮内膜ポリープが発見されることは少なくありません。
不妊症の人の約24%に子宮内膜ポリープがあるという報告もあります。
年齢を問わず、妊娠を希望する女性には注意の必要な病気といえるでしょう。
治療方法と治療期間
不正出血や月経異常、不妊症などの場合は手術でポリープを切除します。
手術方法には、子宮内膜掻爬(そうは)術と子宮鏡下ポリープ摘出術があります。
・子宮内膜掻爬術:器具を使って内膜をかきとる手術方法です。
・子宮鏡下内膜ポリープ摘出術:子宮鏡で、拡大された子宮の中を見ながら電気メスでポリープを切り取ります。小さなポリープを見逃すことが少なく、再発することも少ない方法です。とくに不妊症治療を目的とする場合にはこの治療法が選ばれることが多くあります。(私は全身麻酔の上で、この方法でした。)
多くは2~4日で退院が可能です。なかには日帰り入院が可能なこともあります。(私は1泊2日のプランでした。)
ただし、完全な治療法はなく、手術後に再発することがあります。
症状がなく、不妊症や悪性ポリープではなければ経過観察とすることもあります。
なぜポリープを発見できた?
私の場合は、1回目の胚移植周期中に、不妊治療の担当医から「念の為子宮内を見ておこうか」と言われ、胚移植の数日前に生理食塩水を通水しながら子宮内を確認したことで、ポリープがいくつかある事が分かりました。
私の場合、余り薬が効く体質ではないようで、なかなか卵が取れなかったため、大事な1個を戻す前に、妊娠の妨げになる可能性があるファクターは出来るだけ消しておこうという戦略の一環でした。
なぜ胚移植の前にポリープを取っておいた方が良い?
子宮内膜は妊娠する時に受精卵が成長していく場所です。ポリープがあることによって、受精卵が着床しにくい状態になってしまいます。そのため不妊を招きやすくなります。
ポリープを取って綺麗にしておく事で、妊娠の妨げになる物を減らす事が出来ます。
どこで手術した?
私の通うクリニックではそのような手術は出来ないため、紹介状を書いて頂き、実際の手術は四谷メディカルキューブで行いました。もう、本当に驚くほど快適でホテルのような病院でした!
紹介状があるとはいえ、予約の空きはなかなかなく、数ヶ月先になってしまいましたが、確かな技術で術前・術中・術後も痛みが全くなく、デフォルトで個室対応、美味しい食事という対応で、退院時もスイスイと通常通りの足取りで自分で会計を済ませて電車で自宅まで一人で帰れましたので、やはり病院選び(今回は私が選んだ訳ではありませんが…)は大事だなと思いました。
以来、乳房エコーで心配な結果が出た際も、セカンドオピニオンで外来に伺ったりしました。